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ドライブレコーダーで使用するSDカードは「高耐久」でなければならない

ドライブレコーダーにはマイクロSDカードを記録メディアとして利用しますが、このSDカードには普通のSDカードを使用することはおすすめできません。

普通のSDカードは書き込みに対する寿命が短く、大量の映像を繰り返し記録するようなドライブレコーダーでは早く寿命が来てしまい、使い続けると読み書きでエラーが発生するようになります。

いざ事故等が発生した際に記録された映像を確認しようとしたら、エラーで読み出せなかったら致命的です。2018年には国民生活センターよりSDカードの異常によりドライブレコーダーの映像が記録できていないという相談が年々増加しているとの報告がありました。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180802_2.html

こういったトラブルを防ぐために、ドライブレコーダーで使用するSDカードは「高耐久(HIGH ENDURANCE)」の記載のあるものを使用する必要があります。

メーカーのサイトにもいくら保証期間があったとしても、ドライブレコーダーでの使用は保証対象外となるという記載があります。(高耐久モデルは保証対象となる)
東芝保証規定: https://global.toshiba-memory.com/warranty/usb_cards/jp.html
SanDisk保証規定: http://www.sandisk.cn/about/legal/warranty/warranty-apac#Japan

では、高耐久モデルはどの程度耐久性があるのでしょうか。SDカードに使われているNANDフラッシュメモリの素子の書き込み回数の上限は、通常のSDカードで使用されているTLCチップでは1000回、それに対して、高耐久SDカードで使用されているMLCチップでは1万回と10倍の差があります。また、高耐久モデルでは高温環境にも耐えるように設計されています。

価格差は1.5~2倍程度ありますが、10倍の耐久性があるため、長い目で見ると高耐久モデルのほうが安く済みます。

なお、SDカードは32GBと64GB以上とで規格が異なっていて(SDHCとSDXC)単に容量が多いほうがよいというわけではなく、機器が対応している規格のものを使用する必要があるので、購入前にドライブレコーダーが対応している規格(容量)を事前に確認するようにしてください。